2005年10月30日

山本会別会

10月30日(日)山本会別会

13時半、今日も国立能楽堂。「山本会別会」。


番組は

一、狂言   素袍落  山本則俊  則秀  東次郎
一、狂言   花子   山本泰太郎  山本則直
一、狂言   政頼   山本東次郎  山本則重

他に小舞、「鵜の鳥」山本凛太郎 「菓争い」則重 則秀 ほか。

「政頼」を初めて観る。
地獄の鷹狩りの曲。善知鳥のパロディーのようでもある。
東次郎の放った鷹が白州に落ちるというハプニングもあったが、
その乱れも含めて禍々しい面白さがある。

また則直ほかの地謡もサクサク進んで楽しい。
山本の謡は、とにかく劇を推進させることが最重要事項で、ほかの
家のようにもったいをつけるということが全くない。
その一方で、則直が後見に出ての謡のカエシ、これが伸びやかで
繊細でいい。荒涼たる地獄の道行きが見えるような、たったひと言の
カエシ。(能と違って狂言のカエシは後見が最期の一句を謡うだけ)
今回、収穫があったのは、則俊の謡・台詞が則直風に、つまり太く
なっていたこと。

「花子」は重々しくて。これは山本家に限らず、もう、どこでも。
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2005年10月29日

国立能楽堂 近藤乾之助「鷺」 浅見真州「仏原」

国立能楽堂 特別公演

番組は

一、能(観世流)「仏原」シテ浅見真州、ワキ森 常好、アイ野口隆行、地頭山本順之
一、狂言(和泉流)「柱杖」シテ野村又三郎、アド松田高義、奥津健太郎
一、能(宝生流)「鷺」シテ近藤乾之助、子方近藤颯一郎、ワキ宝生閑、アイ野村又三郎

という豪華版。

 乾之助・閑の顔合わせによる「鷺」が観たかった。国立能楽堂で発売の切符が売り切れだったため「近藤乾之助 謡う心 舞う心」の著者、Fさんに手配して頂き、観ることが出来ました。多謝。

 「仏原」。加賀に残る仏の原伝説を能にしたもの。浅見真州の姿は引き締まって美しい。また常好らのワキの謡が優しい。夜の気配が濃厚。

 「鷺」という曲は子供か老人でなくては舞うことが許されないというが、なるほどと思った。古稀を越えた乾之助にしてもまだ人間の気配が濃いのである。
鷺はワキの曲でもある。(昨年の宝生閑古稀記念のときに出したのも「鷺」だったが、今回も下掛かり宝生流の主要メンバーが大挙出演)宝生閑以下の同吟が非常に祝祭性が高く堪能させられた。その理由はどこにあるのだろう。シテがしばしば神体を演じるのと違って、ワキはこの曲を含め、ほとんどの場合、人間の役を演じる。人間の立場から、何かを祝う、奉納し、祈るのである。祝いとしての鷺取り。宝生閑の謡には、現代から失われつつある、ささげものとしての祝いの言葉が感じられた。

 余談だが、落語の「鷺取り」にはこの謡曲の影響があるかもしれない。
 その点から考えてこの噺を再考することも可能だろう。
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2005年10月27日

米朝・吉朝の会 桂吉朝「弱法師」

2005年10月27日 (木)

 「米朝・吉朝の会」 大阪・国立文楽劇場 午後6時半開演

 一、桂佐ん吉 「道具屋」
 一、桂雀松  「代り目」 (吉朝「ふぐ鍋」を変更)
 一、桂米朝  「狸の賽」
     中入り
 一、桂吉朝  「弱法師」(初演)


 午後2時半の新幹線「のぞみ」で大阪へ「米朝・吉朝の会」を
聴きに行く。日帰りで大阪へ、それも落語の会というのは初めて
だが、この会だけはどうしても聴いておきたかった。

 八十歳を迎える米朝と、病床から高座に戻った吉朝の二人会。

 吉朝の「弱法師」が凄まじい芸だった。
 本来、中入り前にも一席演じるはずだったが体調不良で雀松が
代演。「弱法師」だけをぎりぎりの体力で演じきった。
 吉朝は八月に聴いたときより、いっそうやせ細り、顔は白く、
傍目にもつらそうであった。
 その代わり、語り口にはいっさいのあて込みも気取りもなく、
これだけ語り手の地金を見せた落語はほかに思いつかない。
(強いて言えば最晩年の柳家小さんがそうだった)
 例えば父親が茶を飲むシーン。吉朝は、もはやお茶を飲む
仕草も省略し、湯飲みをつかんだ形をするだけでそれを示す。
 父親の息子への叱責は、むしろ静けさを感じさせる。
 物売りの声だけを静かに連ねて時間経過を示す。
 落語と静寂がこれほど同居したことは無いだろうと思わせ、
またこれが、実は落語の本質であることを教えてくれる。
 「弱法師」は謡曲のパロディーとして成立した噺である。
 ここでは「泣き」すら必要とされていない。ひたすら静かな
吉朝の語り口が、中世以来の古い物語を現代劇として提示し得た
のである。
 一人の噺家が命と引き替えの芸を見せた。一生の財産である。


追記・11月8日 桂吉朝逝去。享年五十。
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2005年09月09日

日本伝統芸能フェスティバル『義経』 二日目

 日本伝統芸能フェスティバル『義経』   9月9日(金)開演19:00  横浜みなとみらいホール

 

一 ・ 狂言 「語那須」 山本東次郎 (大蔵流)

一 ・ 能 「船弁慶」 シテ友枝昭世(喜多流)
            ワキ森常好 (下宝生流)

一 ・ 落語 「源平盛衰期」 立川談志

      休憩

一 ・ 歌舞伎舞踊 「吉野山」 尾上菊之助・中村芝雀

一 ・ 琵琶演奏 「祇園精舎」 上原まり

 

舞台美術 いけばな小原流 難波佳代子

 
談志師匠にお目に掛かるため、楽屋で拝見。催しは8日、9日の
二日間開催。初日の「那須」は野村萬斎、「源平」は圓蔵。

楽屋のほうに居たのだが、舞台裏で談志さんと東次郎さん、
友枝さん、菊之助さんなんかが顔を合わせているのはすごい。
東次郎さんは落語ファンであるらしく、袖から源平を聴いていた。

また源平に出てくる和歌の文句を確認している談志さんに教えて
下さった。友枝さんと菊之助さんは談志さんの楽屋においでになった。

たいへんに「濃い」顔ぶれの催しだった。
「源平」だけ前に回って聴いた。観客は7〜8割の入り。
舞台監督を大塚さんが担当されていた。

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2005年09月08日

劇団新派公演 「京舞」

劇団新派公演 「京舞」

作 北條秀司
演出 大場正昭 成瀬芳一
舞踊振付 井上八千代
   
製作 松竹


片山春子 水谷八重子
片山愛子 波乃久里子
片山博通 国広 富之
松本佐多 英太郎
杉浦 安井昌二

 
昭和三十五年に花柳章太郎と先代水谷八重子により初演された井上流家元三世の
井上八千代の芸への執念を描いた北條秀司の傑作戯曲。春子(三世)愛子(四世)
の京舞一筋の生き方を感動的に描く一方、揃いの紋服に頭手拭の芸妓たちが
拍子木を打ち鳴らしながら演じる「手打ち花づくし」を始め、春子の「猩々」、
愛子の「八島」、若い舞妓たちが繰り広げる「京の四季」など気品のある舞が
随所に織り込まれ、京都を舞台に華やかでしっとりとした味わいのお芝居です。

前回同様、二代目水谷八重子、波乃久里子コンビで見応えたっぷりの舞台です。

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2005年09月07日

九月大歌舞伎 昼の部

九月大歌舞伎  昼の部  歌舞伎座・昼の部

一、 正札附根元草摺
 
曽我五郎時致 橋之助
小林妹舞鶴 魁春


 
二、 菅原伝授手習鑑 賀の祝
 
桜丸 時蔵
桜丸女房八重 福助
梅王丸 歌昇
松王丸 橋之助
梅王丸女房春 扇雀
松王丸女房千代 芝雀
白太夫 段四郎


三、 豊後道成寺
 
清姫 雀右衛門

 

 
四、 東海道中膝栗毛 江戸日本橋の場から尾張地球博の場まで  

   木村錦花 原作  奈河彰輔 台本・演出
 
弥次郎兵衛 富十郎
尾張万博守 梅玉
吾妻路弓枝 芝雀
赤堀伊右衛門 歌昇
投げ節お藤 福助
人足駒代の関助
浪人団子鼻之丞 翫雀
自然薯の三吉 信二郎
雲助蛸七 男女蔵
巫女細木妙珍 歌江
雲助五五六 桂三
町奴放馬権兵衛
雲助親分熊五郎 由次郎
雲助雲平 亀蔵
酒屋亭主文助 歌六
老僕忠助 東蔵
役人徳右衛門 彦三郎
喜多八 吉右衛門

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2005年09月06日

第14回 東西落語研鑽会

第14回東西落語研鑽会  有楽町読売ホール 18時半開演

 

桂都んぼ 「好きになっちゃダメ」 
三遊亭楽太郎 「十二段目」 
林家正蔵 「伊与吉幽霊」 

   中入り

授賞式 六人の会・高田文夫・京極夏彦

柳家喬太郎 「ほんとのこというと」 
立川志の輔 「親の顔」


今回の受賞者  最優秀賞  『伊予吉幽霊』 雨治隆介 
                 『十二段目』 志賀虚舟 
           佳作  『好きになっちゃダメ』小野田哲二郎

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2005年08月30日

お米とお豆腐 (桂吉朝と茂山狂言の共演)

お米とお豆腐 (桂吉朝と茂山狂言の共演)   江東区文化センター 8月30日   19時開演〜終演21時


一・ご挨拶 桂吉朝・茂山千五郎・茂山七五三・茂山あきら・小佐田定雄

一・落語 桂吉朝「肝つぶし」

一・狂言 「吹取」 男・千五郎 教え手・七五三 女・あきら

        中入り

一・落言 「ごきかぶり」 噺・吉朝 オス・七五三 メス・千五郎 娘・あきら
             


病気療養後、東京初御目見得の桂吉朝。
「肝つぶし」は運びが少々重いかとも感じられたがしっかりした出来。
ご挨拶のトークが大儀そうだった。無理をしないでほしい。

狂言「吹取」も面白かった。千五郎の台詞の強靱さ。

posted by naohisa1971 at 23:19| 千葉 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 寄席 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月26日

川柳 高座五十年 懺悔会

川柳 高座五十年 懺悔会

中野芸能小劇場 19時開演 21時35分終演

つくし・わか馬 挨拶
川柳 「首屋」
市馬 「山号寺号」
川柳 「ジャズ息子」

  中入り

♪ 後半は川柳・つくし・わか馬による音楽ライブ。
  後半、市馬がボーカル参加。
  灰田勝彦、ハワイアン、ブギなど。
  おしまいはソンブレロでの「ラ・マラゲーニャ」。
  アンコールがあり、三本〆で打ち出し

 


※ 川柳川柳高座五十周年記念公演

posted by naohisa1971 at 22:12| 千葉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 寄席 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月16日

八月納涼歌舞伎 第一部

一、 祇園祭礼信仰記 金閣寺
 
雪姫 福助
此下東吉 染五郎
佐藤正清 橋之助
松永鬼藤太 亀蔵
慶寿院尼 秀調
狩野之介直信 勘三郎
松永大膳 三津五郎

 
二、 橋弁慶
 
武蔵坊弁慶 獅童
牛若丸 七之助


三、 雨乞狐・野狐の五変化
   作:楠志朗 振付:梅津貴昶 作曲:鶴澤燕三 美術:中嶋正留 

野狐・雨乞巫女・座頭・小野道風・狐の嫁  勘太郎

 

※ 「金閣寺」の上演中、大きな地震があった。
  宮城県震度6。東京震度4。かなり揺れた。舞台は三津五郎と福助の
  立ち回り。(大膳が雪姫を踏みつける前あたり)
  二人とも動ぜず演じきって立派だった。
  三階東から見ていたのでかなり怖かった。
  http://www.pref.miyagi.jp/kikitaisaku/saigai20050816_1.htm

  

posted by naohisa1971 at 22:23| 千葉 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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